2022年5月の試験でFP3級の試験に正答率90%以上の高得点で独学にて合格しました。
独学での勉強方法や勉強時間について紹介します。
この記事では働きながらFP3級の1か月半の勉強で合格を目指す方向けの勉強方法を紹介しています。限られた時間で効率良く勉強したい方は必見です!
筆者のFP3級受験について
FP3級の受験理由と合格後
わたしがFP3級を受験した理由は、お金に詳しくなりたかったからです。ありきたりな理由です。
一人暮らしを始めて早8年目、社会人4年目でそろそろお金のことを勉強しなきゃな~といった感じです。家計簿をつけて収支の管理を始めたことでより興味を持ちました。
合格後は友人や家族に保険の仕組みや種類、社会保険の制度について説明できるようになりました。
自分だけでなく周りの人のためにも役立つことができるので、FP3級を持っていて損することはないですよ!
FP3級試験本番の点数
わたしはFP協会の試験に申し込みました。本番の点数は以下の通りです。
- 学科試験 57/60
- 実技試験 20/20
90%以上の正答率で合格することができました。どのように勉強したかをこれから紹介していきます。
FP3級の合格を左右する!?実技試験の選び方
FP3級の試験には「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(以下きんざい)」の2つの試験団体があります。
受験申込時にどちらの団体で受験するか決める必要があります。
学科試験は共通ですが、実技試験は以下の違いがあります。
【きんざい】 ・個人資産相談業務 ・保険顧客資産相談業務 【FP協会】 ・資産設計提案業務
きんざいの個人資産相談業務とFP協会の資産設計提案業務は内容は似ていますが難易度に違いがあります。
きんざいはより実践的な内容、FP協会は基礎的な内容であることから難易度はきんざい>FP協会です。
2022年5月の実技試験の合格率もきんざいが62.24%、FP協会が90.33%であることからその差は一目瞭然です。
個人の教養の範囲で取得する場合は、FP協会がおすすめです。
FP3級の勉強に使用したテキスト
わたしが実際に勉強で使用したテキストを紹介します。日商簿記もそうでしたが、金融関係の資格のテキストは、資格系の予備校として有名なTACが優秀だと思っています。
日商簿記に関する記事はこちらです。

教科書:【TAC出版 みんなが欲しかった! FPの教科書 3級】
試験会場でもこの教科書を読んでいる人が多かったです。
こちらのテキストを教科書として挙げた理由は、
- 全ページカラーで読みやすい!
- イラストや表が多く、ぱっと見で頭に入りやすい!
- 各小単元ごとに確認問題がついているので理解度チェックがすぐできる!
働きながら資格を勉強する上で、効率の良さはとても重要になります。
FP3級の勉強では文字だけでは違いを理解しきれないものが多く存在します。
文章だけを読むより、イラストで視覚的に理解する方が早いです!
その点でこちらのテキストは勉強しやすく非常におすすめです。
問題集:【TAC出版 みんなが欲しかった! FPの問題集 3級】
こちらは教科書と完全対応の問題集です。
この問題集の問題は全てFP3級の過去問で構成されています。
また実技試験の問題はきんざいとFP協会のどちらも収録されているので、実技試験用に新しく問題集を購入する必要はなしです!
可能な限り教科書と問題集は同じシリーズでそろえてください。
『教科書を読む→問題集を解く→教科書を読む→…』のサイクルを繰り返すことが資格勉強の基本です。
同じシリーズのテキストでそろえることにより効率的に勉強のサイクルが回せるからです。つまり最短で合格ルートを歩めます!
過去問:【日本FP協会 試験問題・模範解答】
過去問は購入する必要はありません。ネットでみられます。完全無料です。
FP協会のサイト「http://jafp.or.jp/exam/mohan/」でPDFをダウンロードすることで過去7回分の問題を解けます。法改正などもあるので過去問はだいたい直近3~4回分解けば十分です。
学科試験と実技試験の両方の問題をダウンロードできるので、本番を意識した問題演習に最適です。
予想問題集:【TAC出版 2022年9月試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士3級】
これは本当に当たります!!
実際の試験でも数問はそっくりそのまま的中してきました。類似問題は数問どころじゃないです。よくあたると謳っているだけあって、精度がとても高い、何周も解く価値のある問題集です。
スキマ時間:【FP3級 過去問道場】
『FP3級 過去問道場(https://fp3-siken.com/kakomon.php)』は本当におすすめです!!
総問題数は学科試験2000問超え、FP協会の実技試験は400問超えです。
法令改正で古くなった問題を除く機能があるので、いちいち法令を確認する必要もありません。
出題形式も「全分野からランダム」、「苦手な分野だけ」、「難易度別」と自分なりにカスタマイズできます。
また会員登録することで解いた問題の正解率や間違えた問題を記録することができるので、空いた時間に復習するのにとても便利です。
FP3級の勉強方法
FP3級の勉強方法について紹介します。わたしのスケジュールをベースに、自分の苦手やライフスタイルに合わせて勉強方法もアレンジしてみてください。
FP3級合格までの勉強時間
FP3級の試験当日までのトータルの勉強時間は約40時間でした。
1日の勉強時間は約30分~1時間です。

各教材の時間配分を見ると、問題集と過去問で全体の半分の時間を占めています。
過去問演習量が合格の鍵を握っています。
勉強スケジュールと勉強方法
FP3級試験までの50日間の勉強スケジュールを紹介します。
1~30日目:教科書1周、問題集1周
★1か月の勉強スケジュール

★毎日の勉強の順番
- 前日の単元の復習(前日の範囲をさっと読む→間違えた問題を解きなおす)
- 教科書:各CHAPTERの小単元を1~2つずつ進める
- その日の単元の問題集を解く
- 土日のみ:その週に勉強した問題集の範囲を1周+実技問題
1日の最初は前の日の解きなおしから始めます。
解きなおしをしているうちに集中力が上がってくるのでおすすめです。
集中力が上がったところで、新しい単元の勉強を始めましょう。
勉強のポイントとしては、最初から100%理解しようとしないことです。
知らない単語が出てきても、「そういう言葉があるんだな」くらいで次に進んでください。
社会人の方であれば、ライフプランニングの社会保険や年金の分野、リスクマネジメントの保険に関する分野など、なじみが分野もあります。
なじみのある分野から演習を重ねて自信をつけていくのも良い勉強方法です。
31~40日目:問題集1~2周
★1か月の勉強スケジュール

★毎日の勉強の順番
- 前日の単元の復習(前日の範囲をさっと読む→間違えた問題を解きなおす)
- 平日:問題集1日1CHAPTERずつ
- 土日:過去問、問題集で苦手な範囲の復習
- スキマ時間に過去問道場を解きまくる
この期間はひたすら問題集を解きます。
『問題集を解く→教科書で確認』を繰り返すことでどんどん頭に入っていきます。
慣れないうちは教科書を見ながら問題を解いてください。
土日は過去問で力試しです。
過去問は直近3~4回分解けば十分です。過去問を解き終わった後も復習は忘れずに!!
41~50日目:予想問題集、問題集
★1か月の勉強スケジュール

★毎日の勉強の順番
- 前日の復習(前日間違えた問題を解きなおす)
- 平日:予想問題集1回分、問題集の苦手範囲
- 土日:過去問、予想問題集の復習
- スキマ時間に過去問道場を解きまくる
ラスト10日間は本番型式の問題をひたすら解きます。
時間配分や問題形式に慣れていきましょう。
ここまでくれば苦手な範囲も把握できているので、余った時間は苦手問題の練習に費やしましょう!
本番…!
いよいよ本番です!
試験を受けた体感だと、学科試験については半分以上の受験者は途中退席していたので、時間が足りないということはないです。
実技試験も途中退席は試験の決まり上できないですが、早く解き終わっている人は多かったように見えました。
時間が足りないという心配はまず無いと思ってください。
その代わり余った時間で見直しを5回はやることをオススメします!
緊張状態で解くので、いつも間違えない問題を間違えていることに3回目の見直しで気づくこともあるからです(体験談)。
しっかり努力した50日間を信じて、いつも通り力を発揮してきてください!
まとめ
社会人が50日間でFP3級に受かるための勉強方法を紹介しました。
身近なお金の話に関する資格ですので勉強すれば必ず自分の役に立ちます。
諦めずに1か月半コツコツと勉強を続けていきましょう。
合格できるよう応援してます!